このレッスンでは、動画を作り始める前に決めておく3点(目的・視聴者・尺)の考え方を知り、自部門で作る動画のテーマを1つ選びます。
動画は、思いつきで撮り始めると仕上げの段階で作り直しになります。 何を誰にどれくらいの長さで伝えるかを先に決めると、素材選びから迷わず進められます。
テーマを1つ選び、目的・視聴者・尺を言葉にして、構成表(タイムライン)の下書きを作ります。
会社が作る動画は3つの型に分かれる
社内で作る動画は、告知・採用・製品紹介の3つの型に大別できます。型を先に見分けると、集める素材と尺の目安が決まるからです。
| 型 | 伝えたいこと | 尺の目安 |
|---|---|---|
| 告知 | いつ・何が始まるかを知らせる | 15〜30秒 |
| 採用 | 働く姿を見せて応募を後押しする | 60〜90秒 |
| 製品紹介 | 使うとどう変わるかを見せる | 30〜60秒 |

3つの型は組み合わせてもかまいません。たとえば製品紹介の動画に、応募や問い合わせへの呼びかけを添えることもあります。ただし1本の動画に詰め込みすぎると、どれも中途半端に伝わります。 最初の1本は、1つの型に絞ってください。
自分が作りたい動画が、どの型に近いかを考えてみてください。近い型が無ければ、いちばん伝えたいことに合わせて選んでください。
目的・視聴者・尺を先に決める
動画を作り始める前に、目的・視聴者・尺の3点を言葉にしてください。 ここが曖昧なまま素材を集めると、「これは要るか」を判断できず、仕上げの段階で作り直しになります。
| 項目 | 決めること | 例(採用動画) |
|---|---|---|
| 目的 | 見た人にどう行動してほしいか | 中途採用のページに応募してほしい |
| 視聴者 | 誰に届けるか。知識レベルの目安 | 転職を考え始めた20〜30代 |
| 尺 | 何秒〜何分で伝えるか | 60秒 |
目的は、動画を見た後の行動で書くと具体的になります。 「会社を知ってもらう」ではなく「採用ページを開いてもらう」のように、見た人が次に取る動作まで書いてください。
視聴者は、社内の全員ではなく、狙う1人を思い浮かべて書くと言葉選びが定まります。尺は長いほど丁寧に見えますが、視聴者が最後まで見てくれるとは限りません。最初の1本は短めの尺から始めてください。
構成表でシーンを設計する
目的・視聴者・尺が決まったら、シーンごとの設計図である構成表(タイムライン)を作ります。 台本をいきなり書き始めると、尺に収まらない、伝える順序が入れ替わるといった手戻りが起きるからです。
構成表は、シーンを縦に並べ、各シーンの秒数・映すもの・話す内容を横に書いた表です。以下は、採用動画を例にした構成表の下書きです。
| シーン | 秒数 | 映すもの | 話す内容 |
|---|---|---|---|
| 1 | 0〜10秒 | オフィスの様子 | 会社のキャッチコピー |
| 2 | 10〜40秒 | 社員のインタビュー | 仕事のやりがい |
| 3 | 40〜60秒 | ロゴと応募先 | 応募を呼びかける一言 |
AIエージェントに構成表を渡す流れを知る
構成表ができたら、次のレッスンからAIエージェントに渡して動画を組み立てます。 一からコードを書かなくても、構成表をもとに素材の生成から組み立てまでを任せられる仕組みがあるからです。
| 概念 | 本モジュールでの実装例 |
|---|---|
| コードや設定データから動画を自動で組み立てる仕組み | 動画生成フレームワーク(Remotion) |
| 社内文書やコードを操作させて作業を進めるAIツール | コーディングエージェント(Claude Code) |
ツールが変わっても、この章で作った構成表と、目的・視聴者・尺の判断は残ります。 判断はツールの都合ではなく、伝えたい相手と内容で決まるからです。
