このレッスンでは、社内手順を解説動画にする一連の流れをつかみ、自分の業務が動画に向くかどうかを判断します。
動画編集ソフトの使い方を覚えることが目的ではありません。 台本から配布までの6工程を先に知り、自分の業務がどこに当てはまるかを見極めることが目的です。
自分の業務のうち、動画にすると効果が出るものを1件、理由を添えて選びます。
同じ説明を、何度も繰り返していないか
まず確認したいのは、あなたが同じ説明を何度もしているかどうかです。
経費精算の申請方法、備品の発注手順、休暇申請の流れ。総務・経理・情シスのような社内向けの部門では、同じ質問に何度も答える場面があります。口頭での説明は、聞く相手が変わるたびに一からやり直しになります。
口頭説明には2つの弱点があります。 説明する人の手が毎回止まること、説明の質が日によってばらつくことです。忙しい日に受けた説明と、余裕のある日に受けた説明では、伝わる情報量が変わります。
動画はこの2つを解消します。一度作れば、何度再生されても質は同じままです。説明する側の手も止まりません。
| 説明の形 | 質問のたびに | 質の安定 |
|---|---|---|
| 口頭で説明する | 手が止まる | 日によってばらつく |
| 動画で説明する | リンクを渡すだけ | 常に同じ内容 |
Apply. 自分が最近1週間で同じ説明を2回以上した業務があれば、それが動画の候補です。
動画は6つの工程でできている
解説動画は、思いつきで撮り始めると必ずやり直しになります。 決まった6つの工程を順番に進めると、やり直しを避けられます。
工程は、台本を書く、画面を収録する、ナレーションを音声にする、字幕を付ける、編集する、配布する、の6つです。
| # | 工程 | この工程でやること |
|---|---|---|
| 1 | 台本 | 話す内容と順序を文章で決める |
| 2 | 画面収録 | パソコンの操作をそのまま録画する |
| 3 | ナレーション | 台本を読み上げ音声に変える |
| 4 | 字幕 | 話している内容を文字で表示する |
動画に向く業務、向かない業務を見分ける
すべての業務が動画に向くわけではありません。 向くかどうかは、手順が固定かどうかで決まります。
| 条件 | 向く業務 | 向かない業務 |
|---|---|---|
| 手順 | 毎回同じ順番で進む | 状況によって順番が変わる |
| 判断 | 迷う場面がない | その場で判断が要る |
| 発生頻度 | 繰り返し質問される | めったに聞かれない |
なぜこの3条件かというと、動画は一度作ると内容が固定されるからです。 状況によって答えが変わる業務を動画にすると、間違った手順を見せ続けることになります。
経費精算の申請方法のような、毎回同じ手順で進み、繰り返し質問される業務は、3条件を満たします。一方、取引先との交渉のように、相手の反応で進め方が変わる業務は動画に向きません。
3条件を満たす業務が複数あるときは、繰り返し質問される回数が多いものから選んでください。 効果が最も早く出ます。
各工程のツールは、実装例として1つに固定する
このモジュールでは、各工程で使うツールを1つずつ実装例として示します。 ただし、そのツールを使うこと自体が目的ではありません。
工程ごとの考え方は、どのツールを使っても変わりません。会社によって契約しているソフトウェアは異なるため、すでに社内で使えるツールがあれば、そちらに置き換えてかまいません。
| 工程 | 本モジュールでの実装例 | 置き換えの目安 |
|---|---|---|
| 台本のたたき台 | 生成AIチャット | 社内で契約している生成AIチャット |
| 画面収録 | 画面収録ソフト | OS標準の収録機能でも代用可 |
| ナレーション | 音声合成ソフト | 社内で契約している音声合成サービス |
| 字幕・編集 | 字幕・編集ソフト | 社内で使える動画編集ソフト |
