このレッスンでは、撮ったままの動画をClaude Codeに編集させる流れの全体を知り、自部門で最初に編集させる1本を決めます。
編集ソフトの操作を覚えることが目的ではありません。 どの工程をAIに任せ、どこで人が確かめるかを先に知っておくと、2本目からは同じ手順で進められます。
編集は7つの工程に分かれる
撮った動画を配れる形にするまでの作業は、7つの工程に分けられます。 工程ごとにClaude Codeへ指示し、結果を見てから次へ進みます。

| 工程 | Claude Code がすること | 人が確かめること |
|---|---|---|
| 1 取り込み | 撮った動画を作業場に入れ、文字に起こす | 素材が合っているか |
| 2 荒編集 | 無音・言い直し・言いよどみを切る | 話の中身が残っているか |
| 3 図の下書き | 話の区間ごとに図を作る | 図の数と置き場所 |
| 4 図の直し | 指示どおりに1か所ずつ直す | 顔や文字に重なっていないか |
| 5 テロップ | 話した言葉を字幕にする | 社名・人名の表記 |
| 6 音楽 | 背景の音楽を入れ、音量をそろえる | 声が聞き取れるか |
| 7 書き出し | 配れる動画ファイルにする | 公開してよいか |
7工程のうち、人が手を動かすのは確かめる作業だけです。 カットの位置やアニメーションは、言葉で指示すればClaude Codeが作ります。
自部門でよく撮る動画を1本思い浮かべ、どの工程にいちばん時間がかかっているかを書き出してみましょう。
作業場は1つのフォルダにまとまる
編集の作業場は、道具と指示をまとめた1つのフォルダです。 Claude Codeはこのフォルダの中身を読んで作業します。
| 中身 | 役割 |
|---|---|
| 撮った動画 | 編集の元になる素材 |
| 文字起こし | 単語ごとに、話し始めと話し終わりの時刻が付いた記録 |
| 図や字幕の部品 | 動画の上に重ねる HTML のファイル |
CLAUDE.md | 尺・配置・色など、毎回守ってほしい方針を書いたファイル |
| 書き出した動画 | 配るためのファイル |
図や字幕は、HyperFramesという道具で作ります。HyperFramesは、Webページと同じHTMLで動画の部品を書き、それを動画に変換する道具です。HTMLで書かれているので、Claude Codeが読み書きしやすく、直しの指示が通りやすくなります。
詳しくはHeyGen「HyperFrames」をご確認ください。
工程ごとに区切って進める
前の工程を確定させてから次へ進みます。 荒編集を直す前に図を作ると、あとでカットを変えたときに図の位置がずれて作り直しになります。
| 進め方 | 理由 |
|---|---|
| 荒編集を確定してから図へ進む | カットが動くと、図の時刻もすべて動くため |
| 工程ごとに会話を新しく始める | 前の工程のやり取りが残ると、指示が混ざるため |
| 直しは1か所ずつ頼む | どの指示で何が変わったかを追えるようにするため |
会話を新しく始めても、作業場のファイルは残っています。前の工程の結果はファイルとして引き継がれるので、会話の履歴に頼る必要はありません。
最初の1本は、7工程すべてを順番に通すことを優先しましょう。途中で凝り始めると、書き出しまでたどり着けません。
1本目は時間がかかる
1本目は、数分の動画でも編集に1時間以上を見込んでください。 図を1つずつ直す時間が大半を占めます。
時間がかかるのは、配置や色の好みをClaude Codeがまだ知らないからです。1本目で決まった配置・色・テロップの型を残しておくと、2本目からは直しの回数が減ります。型の残し方はレッスン06で扱います。
最初の1本には、社内向けの短い動画を選びましょう。 社外に出す動画は確認の相手が多く、編集以外の待ち時間が長くなります。
| 1本目に向く動画 | 1本目に向かない動画 |
|---|---|
| 社内向けの手順の説明(3〜5分) | 採用・広告など社外に出す動画 |
| 自分が話している動画 | 複数の人が話している動画 |
| 撮り直しがきく動画 | イベントの記録など撮り直せない動画 |
自部門で「社内向けで、自分が話していて、撮り直しがきく」動画を1本選び、それを以降のレッスンの素材にしましょう。題材は自社の業務に合わせて自由に差し替えて構いません。
やってはいけないこと
- 映っている人の了承を取らずに、社外へ出す前提で編集を始める
- 社外秘の画面や資料が映った素材を、確認せずに作業場へ入れる
- 前の工程を確定させないまま、次の工程へ進む