このレッスンでは、Anthropicの生成AIチャット「Claude」を使い始めるときに、最初に決めておくことを扱います。入口の選び方、プランの調べ方、入力した内容の行き先、学習に使わせない設定の4つです。
なぜ使い方より先に「行き先」を学ぶか。入力してしまった内容は取り戻せないからです。 便利な機能から覚えると、設定を確かめる前に顧客名や社内文書を入れてしまいます。
画面が説明と異なる場合は、近いものを選んで進めてください。判断が付かない場合は運営へご連絡ください。
Claude は 3 つの入口を 1 つのアカウントで使う
Claudeは、Anthropicが提供する生成AIチャットです。 Webブラウザでclaude.aiを開く方法、MacとWindowsのデスクトップアプリ、iOSとAndroidのアプリの3つの入口があり、どれも同じアカウントで使います。
詳しくはClaude Help Center「Get started with Claude」(新しいタブで開きます)、Claude Help Center「Where can I access Claude?」(新しいタブで開きます)をご確認ください。
例えるなら、同じ銀行口座を窓口・ATM・スマホアプリから使うのと同じです。どこから入っても残高は1つで、履歴も共有されます。
| 入口 | 向く場面 |
|---|---|
| Web(claude.ai) | 会社の PC で、ブラウザだけで済ませたいとき |
| デスクトップアプリ | ファイルを頻繁に添付するとき |
| モバイルアプリ | 外出先で短い問いを送るとき |

この教材で扱うのはチャットのClaudeだけです。 同じ会社が出しているコーディングエージェント「Claude Code」は、コマンドを打って開発を進める別の道具で、教材も別(coding-agent-basics)です。
使い始める前に、会社のPCで使うのか、自分のスマホでも使うのかを決めておきましょう。入口が増えるほど、機微情報を入れてしまう場面も増えます。
プランの違いは公式ページで確認する
プランは、個人向け(Free・Pro・Max)と組織向け(Team・Enterprise)に分かれます。違いは利用できる量と、組織向けにだけある管理機能です。
詳しくはClaude「Pricing」(新しいタブで開きます)をご確認ください。
| 区分 | プラン | 何が違うか |
|---|---|---|
| 個人向け | Free | 無料。一定時間ごとの利用枠がある |
| 個人向け | Pro、Max | 利用枠が広がり、使える機能が増える |
| 組織向け | Team、Enterprise | 請求と管理が会社単位。会話が既定で学習に使われない |
料金と利用枠の数値は、この教材には書きません。 数か月で変わるためです。契約を判断するときは、公式の料金ページを開いて、その日の内容で決めてください。
自分がどのプランで使っているかは、画面の設定から確かめられます。 個人のアカウントなら、自分で設定します。
入力した内容の行き先は、プランで変わる
個人向けプランでは、会話の内容が既定でモデルの学習に使われます。 使わせないためには、設定で「Model Improvement」を切ります。組織向けプランでは、既定で学習に使われません。
詳しくはClaude Privacy Center「Is my data used for model training?」(新しいタブで開きます)、Anthropic「Privacy Policy」(新しいタブで開きます)、Claude Help Center「Does Anthropic Act as a Data Processor or Controller?」(新しいタブで開きます)をご確認ください。
| プラン | 既定の扱い | 自分でやること |
|---|---|---|
| Free、Pro、Max | 学習に使われる | 「Model Improvement」を切る |
| Team、Enterprise | 学習に使われない | 会社の管理者が決めた範囲で使う |
やってはいけないことを先に決める
Claudeに入力した内容は、Anthropicのサーバーへ送られます。 学習に使わせない設定をしても、送った事実は消えません。送らないことに勝る対策はありません。
公式のヘルプでも、金融情報、医療記録、パスワード、社外秘の業務文書を入力しないよう求めています。
| やってはいけないこと | 代わりにすること |
|---|---|
| 顧客名・個人名・口座番号を入力する | 「A 社」「担当者」のように置き換える |
| 会社の許可なく、個人アカウントに社内文書を入れる | 会社が契約したアカウントで使うか、許可を取る |
| 設定を確かめずに使い始める | 上の手順で「Model Improvement」を切ってから使う |
| 答えを確かめずに社内資料へ写す | 原文や一次情報と突き合わせてから使う |
個人アカウントの会話は、会社の管理下にありません。退職しても会社は消せず、逆に会社の資料が個人の履歴に残ります。
